ギンブナとよく似ていますが、やや大きく、体の色が文字通り金色になることで区別できます。とはいえ、金色っぽいギンブナもいれば、銀色っぽいオオキンブナもいるため、判別は容易ではありません。一点、決定的な違いがあります。それは、ギンブナにはオスがいない(ただし、ごくごく稀にいる)のに対し、オオキンブナにはオスが普通にいるという点です。オスは繁殖期に眼から鰓蓋にかけて、白い点「追い星」が現れるので、このような個体がたくさんいる個体群であれば、これはオオキンブナということがわかります。
オオキンブナの生態はよくわかっていません。ギンブナとの区別が難しいことや、分布条件に一貫性が見つからないことなどの理由から、研究事例もほとんどありません。謎の魚です。